中村恵理ソプラノ・リサイタル

世界へ飛翔するディーヴァの美声を横須賀で!

2017.3.15

 中村恵理は、今もっとも国際舞台で羽ばたいている日本人ソプラノの筆頭である。大阪芸術大学卒業後、新国立劇場の研修所を経て渡欧、オランダなどで研鑽を積んだ後、2009年、アンナ・ネトレプコの代役としてロンドンのロイヤルオペラハウスで、ベッリーニの《カプレーティとモンテッキ》のヒロインを歌って大成功。以後、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場を拠点に、ロイヤルオペラハウス、ウィーン国立歌劇場など世界の一流歌劇場で活躍している。

 「私は燃焼型」。あるインタビューでこう語っている通り、中村恵理の声には強烈な吸引力がある。いちど歌い始めると、曲のドラマのなかへスッと入り込み、それと一体化してしまうのだ。仄暗いダイヤモンドのような輝きを放ち、日本人離れした力強さを備え、音楽の描くドラマと感情に応じて自在に飛翔する声には、引き込まれずにはいられない。技術も完璧だし、舞台上での存在感も抜群。世界の桧舞台でひっぱりだこになるのも当然だろう。

 その中村恵理が、いよいよ横須賀に登場する。昨年、日本各地で行ったリサイタルも大好評。今回は大劇場とあり、モーツァルトからヴェルディ、プッチーニまで有名アリアが中心の華やかなプログラムだ。世界を席巻するディーヴァを身近で体験できる、またとない機会である。