YOKOSUKA ARTS THEATRE

津軽三味線奏者 高橋竹童さんに聞きました

2025年6月にヨコスカ・ベイサイド・ポケットで演奏会を行うのに先駆け、演奏会のことやご自身の活動について伺いました。

-2年おきの横須賀公演、今回で14回目を数えます。
 横須賀の印象を教えてください。

 横須賀はさすが音楽どころだなという印象が一番大きいです。
 会場のヨコスカ・ベイサイド・ポケットは年間を通じていろんな音楽のコンサート公演をしていて、私ら演者は毎回気を引き締めて演奏しています。

貴重な素材で作られている撥(バチ)を持つ高橋竹童さん

-今回の公演はどのような公演になりますか?
 プログラムのこと、そして聴きどころを教えてください。

 ゲストのお二人は過去に出演し、好評をいただいている方々です。
 今回そのお二人が同時に出演するということは初めてです。
 お二人とはこれまであきれるくらい一緒にずっと長く演奏しているので、どんな感じになるかお楽しみいただければと思います。

黒澤博幸(津軽三味線)
佃 康史(尺八/篠笛)

-共演者について

 津軽三味線とひと口に申し上げても大きく2つの奏法があります。一般的に叩き三味線、そして弾き三味線という奏法があり、黒澤さんは豪快な津軽三味線の王道といったような奏法される方で、その相対して私は竹山を祖とする弾き三味線の方です。この奏法の違う2つタイプの演者が一緒に舞台に上がるということは非常に稀なことで、せっかくなのでいろんな曲を弾き分けてみたりとか、一緒にやったらどうなるのか、さらにそこに佃さんの尺八が加わることで二人がどんなふうに絡んでいくかという内容盛りだくさんですのでご期待いただければと思います

-前回の出演後からの2年間で、演奏活動における変化があれば教えてください。
 気をつけるようになったことや、気づいたことなど・・・

 私の師匠初代の竹山は決して華美ではなく、どちらかというと玄人好みをするような奏法しておりました。そこはもう一言でいうと豪快か、優しいかと言えば静のほうなのですが、その小さい音であったりとか、強い音ではない部分をいかにこう響かせるかということに最近ようやく気づきまして、昔はただ弱く弾けば弱い音だという認識だったんです。けれども、うちの師匠は伸びがあったんじゃないかと思うのです。私のソロのコーナーもありますので、今まで演奏してきた曲を弾いてもどんな感じで音が伸びていくのか、響いていくのかということも気にしていただけたらと思います。

<公演概要>

高橋竹童 津軽三味線演奏会~名手の競演~
2025年 6月28日 (土) 15:00開演 (14:30開場)
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット