YOKOSUKA ARTS THEATRE

子どものための劇場裏側探検ツアー 開催レポート

今年もやりました、夏休み恒例「子どものための劇場裏側探検ツアー」。今回は、劇場の若手職員を中心に取り組みを再構成、ご参加いただくみなさんの「劇場にまた来たいと思って帰ってほしい!」を目標に、力を合わせて企画しました。そしてこの記事も、担当メンバーそれぞれが執筆しました。
今年来れなかった人も、「来年は参加したい!」と思ってもらえるよう書きましたので、是非、最後までご覧ください。

今回のツアーでは、チラシやプログラムを制作したり、SNSやホームページで情報を発信するチームと、台本の準備や、舞台スタッフ・出演者との打ち合わせを重ねるチームに分かれました。子どもたちにワクワクしてもらえるよう、本番目指して一つひとつ丁寧に作り上げました。
私は広報チームとして、チラシやプログラムはかわいらしく、でも読みやすくするために、色や文字の大きさを細かく調整したり、公演のことを知ってもらうための紹介もたくさん考えたので、受付開始日に定員に達した時はとてもほっとしました。当日も楽しんでいただけて嬉しかったです。担当M

プログラム

まず初めは、「朗読劇を創って、鑑賞する」。子どもたちは朗読劇「おかしな家」の完成を目指し、大道具である家を直し、役者さんが使う小道具を選びます。そして、演出チームの一員として、雨を降らせたり、シーンに合うBGMを選んだりアイデアを盛り込んで、さあ、いよいよ鑑賞。
横須賀の劇団「河童座」のみなさんが、子どもたちのアイデアを次々と展開しつつ、時には保護者の方のご協力もいただきながら、みんなで楽しい朗読劇を上演することが出来ました。
私は当日の司会を担当しましたが、初めての挑戦で、「どんな明るさで話せばいいか」など、伝え方に悩みました。当日は明るく子どもたちにわかりやすい言葉を使うよう心掛けた結果、私の問いかけにも積極的に応えてくれてとても嬉しかったです。次回も司会を担当できればと思っています!担当H

無理難題に答えてくれた劇団河童座のみなさん

朗読劇をみんなで作り上げたあとは、「劇場の裏側探検」!
楽屋やシャワールーム、舞台機器の操作室など、通常は入ることのできないエリアをまわりました。実際に劇場で使われている機材に触れながら、自分の声を変えてみたり、イメージに合わせて照明を選んで幕に投影したり、「紙吹雪」を降らせたりと、子どもたちは興味津々!
さらに、劇場内に隠された5つの文字を集めてひとつの言葉を完成させる「ひらがなハント」も実施。
子どもたちに劇場のことを少しでも学んで帰ってもらいたいという思いから、公演の始まりや終わりに開閉される幕「どんちょう」という単語を選びました。
この言葉を印象づけるため、朗読劇の中にも登場する場面をつくるなど、職員みんなで工夫を凝らした結果、子どもたちはより注意深く劇場の裏側を観察し、楽しみながら学んでくれたように感じます。
普段は見ることのできない劇場の魅力を、存分に味わってもらえました!担当T

終了後のアンケートでは「普段は入れない場所に入れた」「機材を操作出来て嬉しかった」といった特別な体験を喜ぶ声や、「舞台を身近に感じられた」という感想をたくさんいただきました。
私たちが「子どものときに出会いたかった劇場体験」を詰め込んだ今回。子どもたちにとってなにがワクワクする体験なのかを子どもたちの視点になって考えることは実際にはとても難しいことで、準備段階では悩んだ部分も多くありましたが、子どもたちの楽しそうな姿を見ることができ、全力で取り組んだかいがあったと心から感じています。日常とは少し違う、劇場でしかできない体験の数々を存分に楽しんで、心に残る大切な思い出になっていれば、嬉しいです。担当O

Special Thanks:
朗読劇「おかしな家」
劇団河童座 出演:高田 直久さん、鍋島 樹さん、
      ナレーション:高島 明子さん
      演出:横田 和弘さん
劇団唐ゼミ 脚本: 中野 敦之さん

技術協力 シグマコミュニケーションズのみなさん

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