前回まで2回にわたり、舞台設備についてお伝えしました。 Vol.4 Vol.5
今回は、客席エリア以外での天井改修について、触れたいと思います。
まずは、メイン・エントランスの天井です。
ご来場された方はご存じだと思いますが、エントランスは、建物の4階にあります。劇場でいうと、客席の2階のフロアになります。
「よこすか芸術劇場のエントランスは、建物4階にあるけど、客席で言うとそこは2階席で、となりのヨコスカ・ベイサイド・ポケット(小劇場)は、同じ建物4階がエントランスだけど、客席は1つ上の階からなので、客席の1階は建物5階にあって、建物的には、よこすか芸術劇場だと客席3階で・・・」
文字にしてみると、これは呪文か?というぐらい、分かりづらいですね。(詳しくはこちら
https://www.yokosuka-arts.or.jp/facility/で)
ちなみに、私たちスタッフがご案内するときは、「建物○階、どこどこの○階」と表現するようにしています。
いきなり脱線しましたが、こちらが、改修前のエントランスの様子です。
そして、こちらが現在のエントランスの、棚足場の最上段の様子です。
これまでの天井には、実は、配管からの水漏れなどによるシミ跡が残っていました。塗装でごまかしてきましたが、これでやっときれいになります。あとは、きれいになった天井の上で、また水漏れすることがないように・・・と。
もうひとつは、地下2階に大と小の2つあるリハーサル室です。
こちらも、既に天井ボードが取り除かれ、新しい天井を張り付けるための調査などが進んでいます。
客席エリアも含め、ここまで、工事全体が工程表に沿って順調に進んでいます。
さて、気温30度を超える暑い日が続いています
ここ数年、工事現場では、ファンの付いた作業着を着た方の姿をよく見かけるようになりました。
あれは「空調服」と呼ぶらしく、汗をかくと、気化熱でかなり涼しく感じるものらしいですね。
今年6月からは、建設現場での熱中症対策が義務化されました。
工事で舞い上がった粉じんが機器を傷めてしまうため、さすがに客席の中は、吹き出し口を取り外すなど空調を回せない状態にしていますが、ロビーの一部で空調を回してその風を客席に送ったりと、「空調服」とは別に、できるだけ身体に負担がかからないような環境も整えられています。
客席天井温度計.JPG
棚足場の上には、冷えた飲み物なども用意された休憩用のクーリングエリアも設置されています。
工事関係者の皆さん、くれぐれも「どうぞご安全に!」
さて、最近、劇場にお越しになった方や、建物の近くを通られた方はお気づきかと思いますが、現在、天井改修とは別に、年内いっぱいまで、屋外ガラス屋根の補修工事も行われています。
劇場とは別の、建物全体としての工事ですが、ご利用の方々にはご不便をおかけしております。
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
それではまた、次回お会いしましょう。