ご無沙汰しております。前回8月のレポート以来、月日は流れ2026年を迎えました。Vol.6
今回は、客席天井のその後について、お伝えしたいと思います。
特定天井改修工事のポイントは、吊り天井から準構造化耐震天井への変更です。つまり、天井を吊るのではなく、構造躯体と一体化させて落下のリスクを減らすことが目的です。主な作業工程は、①天井解体、②準構造化天井下地取付け・軽鉄取付け、③天井ボード張り・塗装となります。
まずは、①天井解体の状況です。天井裏にあった空調ダクトや鉄骨がむき出しです。工事に向けた調査の時には、この鉄骨の上に作られた通路を何往復もしました。空調設備のドレンパンから水が漏れた時も、天井裏の鉄骨をよじ登って作業して、その翌日は筋肉痛になったのを思い出します。(笑)

続いて、②準構造化天井下地取付け・軽鉄取付けの状況です。
天井を張り付ける部分です。縦横無尽に組まれた頑丈なベースの完成です。


そして、③天井ボード張り・塗装の状況です。
当たり前ですが、ボードは隙間なく張られています。ボードを張り終えたら塗装をします。まずは、下塗り。キレイに仕上げるために重要な作業です。そして上塗り。なに色で仕上げるかは、まだ秘密です。


天井はみなさんがご覧になるところです。隙間や塗装ムラなく仕上げてくれました。不器用な私はとてもきれいにできません。
ここからは、棚足場解体です。
床から高さ約30mの所にある天井を触れるぐらいに組み上げられた棚足場は、作業用に作られた動線なので、劇場職員が勝手に行き来することはできませんでした。普段から劇場の裏側を見て回っている身からすると、潜り込んでみたいという衝動に駆られたのですが、目の前に「工事関係者以外立入禁止」という表示が現れると、さすがにやめておこうという気持ちになります。

月に2回、20名以上の関係者が集まって全体ミーティングを行うのですが、その時には進捗確認で作業エリアを回るので、棚足場を通ることができます。このタイミングがチャンスです。工事責任者を先頭に棚足場を歩きます。時には仮設エレベーターに乗ることもできました。
棚足場内の階段は意外と狭く気は抜けません。周囲に注意を払っていても、コツンと頭をぶつけたりします。(ヘルメット着用なのでケガはありません。)
以前にもお伝えしましたが、棚足場の最上部は未知の空間で、横須賀芸術劇場の天井を直接触った貴重な経験は私の宝物になりました。
そして、圧倒的な規模で存在感があった棚足場が、その役目を終え解体されました。舞台上からの様子をご覧ください。


おっと!このまま進むと、新しい天井が写ってしまうので、そこはリニューアルオープンまでのお楽しみ。上層階から下に向けて撮った写真でお許しください。

横須賀芸術劇場は、工事現場から元の劇場の姿に戻り始めました。打ち合わせの中では、工事完了に向けた最終確認の話も出ています。
工事関係者の皆さん、寒い日が続きますが「どうぞご安全に!」
それではまた、次回お会いしましょう。