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オペラ 共催 終了

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVIII J.シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」

ROHM CLASSIC SPECIAL 【全3幕】<原語(ドイツ語)上演/字幕付>

2022年 3月27日 (日) 15:00開演 (14:00開場)

よこすか芸術劇場

S席:25,000円A席:21,000円B席:17,000円C席:13,000円D席:8,000円U25席:3,000円(座席指定不可/窓口販売限定/お一人様1枚限り)

※未就学児童は入場できません。

※U25席は窓口のみの販売となります。(劇場では1月23日以降発売)
 (座席指定不可/25歳以下の方、当日ご来場時に年齢確認有り/お一人様1枚限り)
ご来場の際は必ず、感染症対策についてのお願いをご覧ください。

 新型コロナウイルスの影響により、実に3年ぶりの公演となる小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト。
 演目は、2016年に大好評を博したヨハン・シュトラウスII世による喜歌劇「こうもり」です。暗い時代の空気を一掃するような、明るくて軽快なオペレッタの名作をお届けいたします。

 指揮を務めるのは、サイトウ・キネン・オーケストラを過去4回に渡り指揮した経験を持ち、小澤征爾塾長からの信頼も厚いベネズエラ出身のディエゴ・マテウス。マテウス自身も、若手音楽家の育成機関である「エル・システマ」の出身であることから、小澤塾長が2000年から続けてきた小澤征爾音楽塾の理念に深く共感しており、「初めて音楽塾に参加できることをとても楽しみにしています」とコメントを寄せています。これまでベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン国立歌劇場、リセウ大劇場(バルセロナ)、フェニーチェ歌劇場(ヴェネチア)などのオペラハウスで指揮をするマテウスですが、日本でオペラ作品の指揮をするのは今回が初めてとなります。
 オーディションで選ばれた10代~20代の音楽家が集まる小澤征爾音楽塾オーケストラをマテウスと共に鍛えあげるのは、サイトウ・キネン・オーケストラ等国内外の第一線で活躍する音楽家たち。小澤塾長と共に、これからの音楽界を担っていくであろう若い演奏家を熱く指導します。

 2016年の公演時に、アイゼンシュタインを軽妙に演じて大きな拍手を受けたアドリアン・エレートを再び主役に迎え、ロザリンデにメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤル・オペラ・ハウス、サンフランシスコ・オペラなどで活躍するエリー・ディーン、アデーレにアナ・クリスティー、オルロフスキー公にエミリー・フォンズという実力派たちが出演。また、小澤征爾と親交の深いジャン=ポール・フーシェクールやデール・トラヴィスが脇を固め、華やかな舞台を作り上げます。
 第3幕に登場する看守 フロッシュ役を演じるのは、日本の演劇界が誇る俳優 イッセー尾形。小澤塾長は、当時大学生だった娘の征良(現在、小澤征爾音楽塾アシスティング・ディレクター)と一緒にイッセー尾形さんの一人芝居を観劇して以来の大ファンで、その後、サン=サーンス「動物の謝肉祭」のナレーションを依頼し共演したことから親交が続いており、満を持してのご出演となりました。

 演出は、音楽塾の初年度から制作に携わっており、最近まで25年にわたりメトロポリタン歌劇場で首席演出家を務めたデイヴィッド・ニース。

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト 公式サイト

小澤征爾音楽塾 塾長・音楽監督 小澤征爾よりメッセージ


 2020年3月に予定していた「こうもり」が中止を余儀なくされたのは、新型コロナウィルス感染症が世界的に拡大し始めた頃――そして今シーズン、ようやく小澤征爾音楽塾のオペラが戻ってきます。
 今回の小澤征爾音楽塾は2016年に大好評だった「こうもり」を再び取り上げます。塾生がオペラを勉強するにはもってこいの演目で、前回と同じくNYメトロポリタン歌劇場のプロダクションを使用します。アイゼンシュタインはじめ主要キャストが戻ってきてくれて、デイヴィッド・ニース演出の楽しく豪華な舞台が帰ってきます。今回は国外(中国、台湾、韓国)から塾生を呼ぶことは断念しましたが、その一方で国内でのオーディションで選ばれた若い音楽家たちで、小澤征爾音楽塾オーケストラを結成します。
 2000年にローム株式会社の佐藤研一郎社長(当時)のご支援で「小澤征爾音楽塾」を立ち上げて以来、オペラの制作と公演を通じて、私が最も信頼を寄せるサイトウ・キネン・オーケストラメンバーでもある先生方とともに、オーディションで選ばれた若い音楽家たちへの教育を続けて20年以上になります。彼らが、先生方の指導のもと、世界の第一線で活躍する歌手や演出家と一緒に、一つのオペラ作品を創り上げていくことは、音楽家としての一生を左右するような深くて大きな経験になります。
 そして、できる限りの感染症対策を講じて、今年も京都府内の小学生たちを招待して、子どもたちに生のオペラを楽しんでもらいたいと思っています。
 教育プロジェクトであると同時に、世界一流の歌手・プロダクションを同時に体感することが出来る、世界的にも他に類を見ないこのプロジェクト、是非いらしてみてください。そこで創られるオペラは、音楽の喜びとエネルギーに満ちあふれています。


フロッシュ役 イッセー尾形さんからのメッセージ


 「成人の日コンサート」というのがありまして、小澤征爾さんの舞台にかつて立ったことがあります。立つだけじゃなくタクトを気持ちよく振ってると管楽器がいつまでも音を続けっぱなし。小澤さんが舞台袖から飛んできて「ほらあの人、顔がもう真っ赤だよ」と慌てて指揮交代で事なきを得た、という強烈なおかつ楽しい思い出があります。
 フロッシュはオモチャ箱というイメージがありまして、ひっくり返せば返すほど憎めないほがらかさが楽しめると思います。ですから今度は真っ赤な顔になるまでタクトを注目する番ですね。言ってみれば(笑)。

出演

音楽監督:小澤征爾
指揮:ディエゴ・マテウス
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
バレエ:東京シティ・バレエ団

ロザリンデ:エリー・ディーン
アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
アデーレ:アナ・クリスティー
アルフレート:ジョン・テシエ
オルロフスキー公:エミリー・フォンズ
ファルケ博士:エリオット・マドア
フランク:デール・トラヴィス
ブリント博士:ジャン=ポール・フーシェクール
イーダ:栗林瑛利子
フロッシュ:イッセー尾形

演出:デイヴィッド・ニース

出演者プロフィール
音楽監督 Director and Artistic Director:小澤征爾 Seiji Ozawa

小澤征爾 Seiji Ozawa
Shintaro Shiratori

1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、成城学園中学校を経て、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学んだ。
1959年、ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。当時ボストン響の音楽監督であり、このコンクールの審査員であったシャルル・ミュンシュに翌夏タングルウッドに招かれた。その後、カラヤン、バーンスタインに師事、ニューヨーク・フィル副指揮者、シカゴ響ラヴィニア・フェスティバル音楽監督、トロント響音楽監督、サンフランシスコ響音楽監督を経て1973年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任、アメリカのオーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務めた。
ボストン交響楽団の音楽監督としてオーケストラの評価を国際的にも高め、1976年のヨーロッパ公演および1978年3月の日本公演で多大の成果を挙げる。1981年3月には、楽団創立100周年を記念して、アメリカ14都市演奏旅行を果たし、同年秋には、日本、フランス、ドイツ、オーストリア、イギリスを回る世界公演を実施。その後も1984年、1988年、1991年にヨーロッパ公演と1986年、1989年には日本公演を行い、いずれも絶賛を博す。1978年には、中国政府の公式招待により、中国中央楽団と1週間にわたって活動したのをはじめ、1年後の1979年3月にはアメリカのオーケストラとしては初めてボストン響を率いて再度訪中し、意義深い音楽・文化交流を果たした。それ以来、中国とは深い関係を築いている。他にも、1973年6月にはサンフランシスコ響を率いて、モスクワ(ソビエト連邦・当時)を訪れ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと共演している。
2002年秋には、東洋人初のウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。  
欧米での評価と人気は絶大なものがあり、これまでにベルリン・フィル、ウィーン・フィルをはじめとする多くのオーケストラ、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、フィレンツェ歌劇場、メトロポリタン・オペラなど主要オペラハウスに出演している。
日本においては、恩師齋藤秀雄を偲んでサイトウ・キネン・オーケストラを発案、秋山和慶らの仲間に声を掛け組織し、1984年東京・大阪公演で大成功を収め、1987年、1989年、1990年にはヨーロッパ公演を、1991年にはヨーロッパ、アメリカ公演を行い絶賛を博した。 1992年からは、芸術的念願であった国際的音楽祭 “サイトウ・キネン・フェスティバル松本” へと発展させ、総監督に就任(~継続中)。その後もサイトウ・キネン・オーケストラは、1994年、1997年、2004年に海外ツアーを実施。フェスティバルは、2015年より、“セイジ・ オザワ 松本フェスティバル” として新たなステージに踏み出した。
また、1996年にサイトウ・キネンの室内楽勉強会から始まった室内楽アカデミー奥志賀を、アジア圏の優秀な学生に門戸をひろげる小澤国際室内楽アカデミー 奥志賀として2011年にNPO法人化。一方で、実践を通して若い音楽家を育成するための “小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト”(2000年~)、および “小澤征爾音楽塾オーケストラ・プロジェクト”(2009年~)を公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションの支援を受けて精力的に展開。2005年にはヨーロッパにおける音楽学生を対象にしたSeiji Ozawa International Academy Switzerlandをスイスに設立し、教育活動に力を注いでいる。その他、水戸室内管弦楽団とは1990年の創立時より親密な関係にあり、2013年からは同楽団の総監督を務めると共に水戸芸術館館長も務めている。さらに、新日本フィルハーモニー交響楽団とは創立に携わり、長期に渡り活動を続けた。
これまでに国内外で受賞した賞には、朝日賞(1985)、米国ハーバード大学名誉博士号(2000)、オーストリア勲一等十字勲章(2002)、毎日芸術賞(2003)、サントリー音楽賞(2003)、フランス・ソルボンヌ大学名誉博士号(2004)、ウィーン国立歌劇場名誉会員(2007)、フランス・レジオン・ドヌール勲章オフィシエ(2008)、フランス芸術アカデミー外国人会員(2008)、日本国文化勲章(2008)、イタリア・プレミオ・ガリレオ2000財団 金百合賞(2008)、ウィーン・フィルより日本人として初めて「名誉団員」の称号(2010)、高松宮殿下記念世界文化賞(2011)、渡邉暁雄音楽基金特別賞(2011)、ケネディ・センター名誉賞(2015)などがある。2016年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013で録音された小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによるラヴェル:歌劇「子どもと魔法」のアルバムが、第58回 グラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞。同年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、東京都名誉都民の称号を贈られる。

指揮 Conductor:ディエゴ・マテウス Diego Matheuz

ディエゴ・マテウス Diego Matheuz
Carlos Vargas

 ベネズエラ出身。2011年に『グラモフォン』誌の“明日のアイコン”の一人に選ばれて以降、濃密で多彩な音楽活動を展開し続けている。同年、わずか27歳にしてフェニーチェ歌劇場の首席指揮者に就任し、15年までの任期を務めた。また、13~16年にかけてメルボルン交響楽団の首席客演指揮者も務めている。16/17年シーズンにはベルリンの2つの歌劇場で指揮――ベルリン・ドイツ・オペラで《リゴレット》、ベルリン国立歌劇場で《セビリャの理髪師》。
 2018年12月、日本でアンネ=ゾフィー・ムターと小澤征爾との共演によるドイツ・グラモフォン創立120周年スペシャル・ガラ・コンサートを指揮し、録音もリリースされている。同年、小澤征爾の招きによりセイジ・オザワ松本フェスティバルで指揮。同じく2018年、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバル《アディーナ》、トリノ王立歌劇場《スザンナの秘密》/《人間の声》で成功を収めた。10月にはアン・デア・ウィーン劇場で《ウィリアム・テル》を指揮し、年末はベネズエラに戻り、オペラ界を目指す若手の育成に尽力している。
 2021年はアレーナ・ディ・ヴェローナで《アイーダ》を指揮。2022年7月にはローマ歌劇場のバーンスタインの《ミサ》(ミキエレット演出)を指揮予定。
 ベネズエラの有名な音楽教育プログラム「エル・システマ」出身。故郷バルキシメトでヴァイオリン奏者として活動を始め、のちにシモン・ボリヴァル交響楽団のコンサートマスターに就任。エル・システマの伝説的創設者ホセ・アントニオ・アブレウにリーダーとしての素質を見出され、門下に加えられた。早い時期からクラウディオ・アバドにも支援や指導を受けた。モーツァルトからマーラー、ショスタコーヴィチ、ブルックナー、ロッシーニ、ヴェルディ、ヒナステラ、マルケス、マルサリスまで自在に指揮し、斬新なプロジェクトやプログラムに意欲的に取り組む。

演出 Producer:デイヴィッド・ニース David Kneuss

デイヴィッド・ニース David Kneuss

 最近まで25年にわたりメトロポリタン歌劇場で首席演出家を務め、100演目近いプロダクションを演出した。加えて、サンフランシスコ、ワシントン、ボストン、オレゴン州ポートランドやドイツのオペラ・カンパニーをはじめ、フィレンツェ五月音楽祭、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、西宮市の兵庫県立芸術文化センターでも演出を手がけている。
 タングルウッド音楽祭、ボストンのシンフォニーホール、カーネギーホールで初めて小澤征爾/ボストン交響楽団のオペラ舞台を手がけ、以来長年にわたり小澤征爾とコラボレーションを重ねている。日本ではこれまでに、小澤征爾が率いる音楽祭で30以上のプロダクションを演出しており、現在もセイジ・オザワ 松本フェスティバルや、アーティスティック・ディレクターも務める小澤征爾音楽塾でプロダクションを創出している。
 松本城で行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本初の野外プロダクションでは、ニースが手がけた《ファウストの劫罰》を5千人の聴衆が鑑賞した。また、ニースの演出によるフィレンツェ五月音楽祭とサイトウ・キネン・フェスティバル松本の共同制作による《ピーター・グライムズ》は、この作品の米国初演50周年を記念してタングルウッド・ミュージック・センターで立ち上げられたプロダクションであり、『A Tale of Tanglewood』と題するドキュメンタリー・フィルムにも収録されている。

ソプラノ Soprano:エリー・ディーン Ellie Dehn

エリー・ディーン Ellie Dehn
Catherine Pisaroni

 批評家と観客、その両方から愛されているアメリカ出身のソプラノ歌手。世界有数のオペラ・ハウスやオーケストラと共演を重ね、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤル・オペラ・ハウス、バイエルン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、ロサンゼルス・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、サンディエゴ・オペラ、サンタフェ・オペラ、サンタ・チェチーリアのほか、ジュネーヴ、ローマ、ボローニャのオペラ・ハウス等で活躍。様々なキャラクターを巧みに歌い分ける万能な歌唱力が高く評価され、類まれなレパートリーの幅の広さを持つ。また、モーツァルト作品の歌唱にも定評がある。

バリトン Baritone:アドリアン・エレート Adrian Eröd

アドリアン・エレート Adrian Eröd
Nikolaus Karlinsy

聴衆とプレスに高い人気を誇るオーストリア出身のバリトン。活動の足場とするウィーン国立歌劇場で、これまでに《セビリャの理髪師》フィガロ、《ファウスト》ヴァレンティン、《ビリー・バッド》タイトルロール、《マノン》レスコー、《コジ・ファン・トゥッテ》グリエルモ、《フィガロの結婚》アルマヴィーヴァ伯爵、《こうもり》ファルケ博士、《ウェルテル》アルベール、《ラ・ボエーム》マルチェッロ、《カプリッチョ》オリヴィエなどを歌う。アリベルト・ライマン《メデア》の世界初演では、自身のために書かれたイヤソン役を歌った。
また、フェニーチェ歌劇場(ハルレキン)、ハンブルク州立歌劇場(ペレアス)、フランクフルト歌劇場(アデス《テンペスト》のプロスペロー)、東京・新国立劇場(グリエルモ、アイゼンシュタイン)、パリ・オペラ座(オリヴィエ)、ヒューストン・グランド・オペラ(ドン・ジョヴァンニ)、マエストランツァ劇場(ドン・フェルナンド)、マルセイユ市立歌劇場(《ローエングリン》伝令)にも出演。
ティーレマン指揮《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のベックメッサーで大成功を収め、バイロイト音楽祭、チューリヒ、ケルン、ライプツィヒ、東京、アムステルダム、2019年ザルツブルク・イースター音楽祭でも同役を歌った。
今後はドレスデン州立歌劇場、東京・新国立劇場(ベックメッサー)、マドリッド・レアル劇場などに出演予定。
オペラのキャリアと並行して演奏会でも大いに活躍しており、これまでにムーティとウィーン・フィル、ラトルとベルリン・フィル、アーノンクール、ルイージ、リリンク、ヘンゲルブロック、ヴィオッティなど名高い指揮者やオーケストラと共演。
リート歌手としても評価が高く、ウィーン楽友協会、ブルックナーハウス、ライディング・リスト・センターや多数の音楽祭でリサイタルを行っている。12年にGramolaレーベルでシューベルト《冬の旅》を録音。

ソプラノ Soprano:アナ・クリスティー Anna Christy

アナ・クリスティー Anna Christy
Dario Acosta

ニューヨーク・タイムズ紙に「俊敏で軽やかな声、身体、精神」と称賛され、華やかな歌唱と舞台上の力強い存在感を絶妙に兼ね備えたソプラノとして聴衆を魅了し続けている。今シーズンは、作曲家自身の指揮によるアメリカ響の久石譲《The East Land Symphony》米国初演でカーネギーホールに再登場し、続いて《メサイア》でコロラド響、《子どもと魔法》でフィラデルフィア管(指揮ステファヌ・ドゥネーヴ)、《回転木馬》のジュリー・ジョーダン役でセントラル・シティ・オペラに再登場する。
昨シーズンは、ロバート・カーセン演出《真夏の夜の夢》ティターニアでオペラ・フィラデルフィアに出演し、コロラド響にデビューしたほか、《子どもと魔法》でサンフランシスコ響と再共演した。また、ワシントンの日本大使公邸で行われたコンサートにも出演。このほか最近の出演は、カナディアン・オペラ・カンパニーで《リゴレット》ジルダ、フロリダ・グランド・オペラで《ランメルモールのルチア》タイトルロール、セイジ・オザワ 松本フェスティバルで《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタなど。2016年にグラミー賞最優秀オペラ録音を受賞したサイトウ・キネン・フェスティバル松本の小澤征爾指揮《子どもと魔法》にも出演している。
メトロポリタン歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、パリ・オペラ座、ロイヤル・オペラ・ハウス、英国ナショナル・オペラ、サンタフェ・オペラ、バイエルン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座などで主要役を歌っており、ロサンゼルス・フィル、ボストン響、シカゴ響、イングリッシュ・コンサート、N響をはじめ、米国各地のオーケストラとオペラやコンサート・レパートリーで共演している。

テノール Tenor:ジョン・テシエ John Tessier

ジョン・テシエ John Tessier

メゾ・ソプラノ Mezzo-Soprano:エミリー・フォンズ Emily Fons

エミリー・フォンズ Emily Fons
Dario Acosta

モーツァルトやバロック音楽をはじめ、ロッシーニや、さらに後代の作曲家の解釈に優れた才能を発揮し、聴衆や評論家に等しく感銘を与えている。
 今シーズンは《チェネレントラ》のアンジェリーナでアトランタ・オペラ、《ヘンゼルとグレーテル》のヘンゼルでカナディアン・オペラ・カンパニー、《セビリャの理髪師》のロジーナでサンディエゴ・オペラ、《アリオダンテ》のタイトルロール(CD発売予定)でゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭に再登場する。また、フロレンティン・オペラでソロ・リサイタルも行う。
 昨シーズンは《フィガロの結婚》のケルビーノでサンディエゴ・オペラに再登場し、《The [R]evolution of Steve Jobs》のLaureneでシアトル・オペラにデビューし、続いて夏に《リゴレット》のマッダレーナでも出演。《ヘンゼルとグレーテル》のヘンゼルでミシガン・オペラ・シアター、《ポッペアの戴冠》のポッペアでセントルイス・オペラ・シアターにも出演した。
2017/18年シーズンは、ノース・キャロライナ・オペラで《コールド・マウンテン》のルビー、ケンタッキー・オペラで《デッドマン・ウォーキング》のシスター・ヘレン・プレジャン、ベルリン・フィルとの共演で《子どもと魔法》のタイトルロール、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトで《子どもと魔法》の子どもと《ジャンニ・スキッキ》のチェスカを歌い、演奏会ではロサンザルス・フィルの《真夏の夜の夢》に出演した。
16/17年シーズンは、リール歌劇場で《チェネレントラ》のアンジェリーナ、オペラ・オマハで《コジ・ファン・トゥッテ》のドラベッラ、フロレンティン・オペラで《ドン・ジョヴァンニ》のドンナ・エルヴィーラ、ボストン・リリック・オペラで《フィガロの結婚》のケルビーノを歌い、演奏会ではフランツ・ヴェルザー=メスト指揮/クリーヴランド管の《真夏の夜の夢》に出演した。

バリトン baritone:エリオット・マドア Elliot Madore

エリオット・マドア Elliot Madore
Cyrill Matter

:ジャン=ポール・フーシェクール Jean-Paul Fouchécourt

ジャン=ポール・フーシェクール Jean-Paul Fouchécourt

ソプラノ Soprano:栗林瑛利子 Eriko Kuribayashi

栗林瑛利子 Eriko Kuribayashi

俳優 actor:イッセー尾形 Issey Ogata

イッセー尾形 Issey Ogata

福岡県生まれ。
1982年より演劇活動を始め「一人芝居」の第一人者として独自のスタイルを80年代に確立。90年代には国内のみならず、海外からも招致され、NY、ベルリン、ミュンヘン他、数多くの都市で上演を果たす。2015年から創始された夏目漱石の作品を題材にした『妄ソーセキ劇場』、そして『妄ソー劇場』は今日においても全国各地で公演し、高い評価を得ている。一方、数多くの映画、ドラマにも出演。
1999年エドワード・ヤン監督「ヤンヤン夏の思い出」
2005年アレクサンドル・ソクーロフ監督「太陽」
2016年マーチンスコセッシ監督「沈黙-salience」ではその演技を高く評価された。
2021年アルチュール・アラリ監督「ONODA一万夜を越えて」等海外作品に多数出演。
ドラマではNHK「アシガール」「NHKスペシャル未解決事件・国松長官狙撃事件」NHK「スカーレット」「ワタシたちはガイジンじゃない」「青天を衝け」
2021年に「シェークスピア・カバーズ」出版

お問い合わせ

ヴェローザ・ジャパン03-6411-5445

主催 小澤征爾音楽塾/ヴェローザ・ジャパン
共催 公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション/公益財団法人横須賀芸術文化財団
協賛 ローム株式会社
後援 ニッポン放送
協力 ANA
企画・制作 ヴェローザ・ジャパン